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もの忘れ
高齢人口の増加に伴い、認知症(もの忘れやその場にふさわしい行動や言動がとれない状態)の患者さんが急速に増加し、2009年現在その数は約200万人に達しています。しかし今の医学では認知症を予防する事や治療によって脳の働きを回復させる事はとても困難です。(数は多くはありませんが、治療によって完全に回復可能な認知症もあります。)そのため認知症の患者さんが年々増加していますが、介護施設の整備が追いつかず、結果として膨大な数の患者さんが家庭で介護しなければならない状況に陥っています。
認知症の患者さんとその家族を支えるためには、医療や介護制度の利用はもちろんですが、家庭での介護能力の向上や地域での支えなど、総合的な取り組みがとても大切になっています。しかし国や自治体の認知症対策は遅々として進まず、返って最近では「自己責任論」の下で医療や福祉制度が矮小化され、認知症の対策が後退しているのが実態です。


認知症にはいろいろな病気が含まれますが、脳細胞が変性・壊死に陥り、脳が広範囲に萎縮するアルツハイマー病等の研究は進んでおり、近い将来には予防や根治的な治療が可能になるかもしれません。しかし当面は認知症を早期に発見し、治療を通じて進行を少しでも遅くし、認知症によって生じた様々な問題を解決するために早めの対策が重要です。医療や介護、そして社会保障制度や後見人制度などを利用して、最期まで人間としての尊厳を失わないよう、又家族の方が介護で疲弊しないよう社会全体で支えていく事が非常に重要になっています。
対象とする疾患

もの忘れ外来では、「もの忘れが心配、すぐ忘れて何度も同じ事を聞く」、「日時や場所の見当がつかなくなり徘徊する、夜間に活動する」「理解できない異常な行動が目に付く」等で生活に混乱が生じた方や不安をお持ちの方を対象に「認知症」の診断を行い、内科的な治療が必要な方には治療を行っています。又一部の脳外科治療により回復の可能性がある患者さんには脳外科を御紹介しています
当院で可能な検査の内容

頭部CT、頭部MRI、脳血流シンチ、神経心理学検査(MMSE)、血液検査などを行い、@認知症が存在するかどうか、Aもし認知症であれば治療可能かどうか、B治療が困難な認知症であればその重症度はどのくらいかを診断します。

当院で可能な治療や対策

介護を含む非薬物方法、物忘れに対する薬物療法、興奮・不眠等の周辺症状への薬物療法、認知症患者の介護や対処に関する家族相談、後見人制度の利用。
もの忘れ外来の特徴

完全予約制で家族の方との同伴を原則にさせていただいています。診察に際しては、十分な時間を確保して患者さんや家族の方とのゆとりある面談を中心にして診療を行っています。
又協立病院には地域包括支援センターが併設しています。介護保険の利用については、様々な御相談に対応させていただいています。
介護保険利用の通所リハビリ施設もあり認知症の方の低下した日常生活能力の回復のためのリハビリを行っています。更に富山医療生協では、訪問リハビリ・訪問看護・往診を行っています。その他ショート・ステー、デー・ケア施設もあり御利用できます。
  
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