| ■補足説明 |
※1 : バネ指
指の付け根の腱鞘炎です。指が引っかかったようにスムーズに曲げ伸ばしできず(弾発現象)、手のひら側の付け根を押さえて痛ければ、その可能性は大です。
長い間がまんしていると、曲がったまま指の関節が固まることがあります(関節拘縮)。案ずるより産むが易し。痛みが続いているなら手術(腱鞘切開術)を勧めます。術直後から指を動かし、1週間で抜糸します。 |
※2 : 手根管症候群
手の親指、人差し指、中指がしびれ、夜中にジリンジリンしてつらい、よく見ると親指の付け根の筋肉が落ちている、となると本症を疑います。
頚椎由来の神経障害と区別する必要がありますが、症状や神経伝導速度検査で診断できます。
手のひらの手首付近の靭帯で正中神経が圧迫されているためで、放置しておくとつまむのが困難になることもあります(猿手変形)。
手術をすれば、その晩からジリンジリンの嫌な感覚は楽になります。しびれや親指の筋力が回復するには何ヶ月もかかります。 |
※3 : マッケンジー法
日本ではあまり知られていないものの、欧米で広く行われている運動療法。日常生活での姿勢の注意を徹底させ、簡単なテストをした上で一方向の脊柱の反復運動を行わせて経過観察します。
痛みの範囲が腰を中心に縮小してくれば、その運動は有効と判断します。
前屈みになって腰を押さえながら受診された患者さんが、不思議そうな顔をしながらまっすぐ立って帰る例もあります。 |
※4 : ロコモ
ロコモーティブ・シンドローム(運動器症候群)の略。
世間で内科疾患である「メタボ」ばかり喧伝されていることに対抗して、日本整形外科学会が「足腰など運動器が弱かったら早く介護保険の要介護になってしまって、健康寿命などあったものではありません!」と発信しています。当院の運動器班会では20年以上も前から呼びかけていることではありますが。
ロコトレ(ロコモのトレーニングの略)の一番のお勧めは『片足1分間立ち』です。
左右交互に片足をわずかに浮かして1分間ずつ、1日3回だけで、股関節に加わる負荷量は、なんと両足で53分歩くことと同じ!さらに、骨粗鬆症患者がこれを3〜6ヶ月間行ったところ、(転んで折れやすい)大腿骨頸部の骨密度増加を6割に認めたというデータがあります。
片足立ちを行う際には、転ばないようにテーブルに軽く手をついて行ってくださいね。 |