整形外科
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整形外科

当科は、かつては整形外科一般の手術を行っていましたが、現在は整形外科病棟はありません。 外来診療が主体で、手術を要する治療は他院に紹介させていただいています。ただし、救急外来での創傷処置や日帰り手術は行っています。

また、他院で手術された大腿骨頸部骨折の患者さんの術後リハビリは内科病棟入院にて行っています(地域連携パス)。内科病棟の入院患者さんの腰痛、膝関節痛などは適宜回診します。
なお、関連施設である富山診療所では木曜日午前、水橋診療所では金曜日午前に整形外科外来を開設しています。そこで当院のMRI検査や日帰り手術の予約も可能です。

対象とする疾患 一般整形外科。とくに多いのは変形性膝関節症、腰部脊柱管狭窄症、肩関節周囲炎(肩腱板損傷の鑑別を重視)、骨粗鬆症、手の外傷など。
当院で可能な検査 レントゲン、骨塩定量(DXA法)、超音波検査、CT、MRI、神経伝導速度検査、骨代謝マーカーの血液検査など。
当院で可能な治療 細かいことですが、頻度が高い変形性膝関節症に対するヒアルロン酸の関節内注射は、刺入痛を少しでも軽減させるために直前にアイシングして行っています。
日帰り手術での主な疾患は、バネ指(※1)と手根管症候群(※2)です。
ともに局所麻酔で10分ほどの手術で、手術創は数ヶ月でほとんど目立たなくなります。
(以下※印の語句は最後に補足説明します。)
リハビリ科では温熱療法、マイクロ波療法、低周波療法、牽引療法、ハイドロマスキュレーターによる大腿四頭筋訓練等の物理療法の他、肩関節の理学療法や手関節骨折後の作業療法等を行っています。
当科の特徴 当科では、整形外科というより健康寿命をのばすための『運動器科』という観点から、外来診察で腰痛症や変形性膝関節症への運動療法を積極的に指導しています。
とくに、若年者や中年の方の腰痛症にはマッケンジー法(※3) を勧めています(腰椎椎間板ヘルニアを除外の上で)。



また、医療生協の班会では骨粗鬆症やロコモ(※4)の話題を通じて、『健康寿命をのばす鍵は運動器にあり、運動器の栄養は運動である』というお話をしています。

 

※1 : バネ指
指の付け根の腱鞘炎です。指が引っかかったようにスムーズに曲げ伸ばしできず(弾発現象)、手のひら側の付け根を押さえて痛ければ、その可能性は大です。
長い間がまんしていると、曲がったまま指の関節が固まることがあります(関節拘縮)。案ずるより産むが易し。痛みが続いているなら手術(腱鞘切開術)を勧めます。術直後から指を動かし、1週間で抜糸します。

※2 : 手根管症候群
手の親指、人差し指、中指がしびれ、夜中にジリンジリンしてつらい、よく見ると親指の付け根の筋肉が落ちている、となると本症を疑います。
頚椎由来の神経障害と区別する必要がありますが、症状や神経伝導速度検査で診断できます。
手のひらの手首付近の靭帯で正中神経が圧迫されているためで、放置しておくとつまむのが困難になることもあります(猿手変形)。
手術をすれば、その晩からジリンジリンの嫌な感覚は楽になります。しびれや親指の筋力が回復するには何ヶ月もかかります。

※3 : マッケンジー法
日本ではあまり知られていないものの、欧米で広く行われている運動療法。日常生活での姿勢の注意を徹底させ、簡単なテストをした上で一方向の脊柱の反復運動を行わせて経過観察します。
痛みの範囲が腰を中心に縮小してくれば、その運動は有効と判断します。
前屈みになって腰を押さえながら受診された患者さんが、不思議そうな顔をしながらまっすぐ立って帰る例もあります。

※4 : ロコモ
ロコモーティブ・シンドローム(運動器症候群)の略。
世間で内科疾患である「メタボ」ばかり喧伝されていることに対抗して、日本整形外科学会が「足腰など運動器が弱かったら早く介護保険の要介護になってしまって、健康寿命などあったものではありません!」と発信しています。当院の運動器班会では20年以上も前から呼びかけていることではありますが。
ロコトレ(ロコモのトレーニングの略)の一番のお勧めは『片足1分間立ち』です。
左右交互に片足をわずかに浮かして1分間ずつ、1日3回だけで、股関節に加わる負荷量は、なんと両足で53分歩くことと同じ!さらに、骨粗鬆症患者がこれを3~6ヶ月間行ったところ、(転んで折れやすい)大腿骨頸部の骨密度増加を6割に認めたというデータがあります。
片足立ちを行う際には、転ばないようにテーブルに軽く手をついて行ってくださいね。