内科
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当院の内科は、急性期から慢性期までの総合的な診療、専門性(循環器系、呼吸器系、消化器系、内分泌・代謝系=具体的な内容は以下をご覧ください)を持った診療で構成しています。
特に力を入れているのは心房細動という不整脈の治療です。心房細動は発作性におこり自然に治ったりしばらく治療して元のきれい脈に戻るものとずっと続くものがあります。心電図で診断できますが一回の心電図でわからないときは24時間心電図が有用です。
心房細動になると脈がまったく不規則になり動悸がしたり胸がうーくなったり、ひどいときには心臓の働きが弱りむくみや呼吸困難をおこすことがあります。心房細動にはもうひとつ重大な危険性があります。脈が乱れるため心臓の中に血液がよどみ血液の塊を作ってしまうことがあるのです。その血液の塊がぽろっとはがれて血液とともに体のあちこちに飛んでいってしまい血管をつまらせてしまう。脳につまれば脳梗塞(脳塞栓)をおこしてしまいます。
この血液の塊を作らないようにする薬がワーファリンという薬です。ワーファリンはとてもよく効く薬で効きすぎると出血のおそれがあります。そのため定期的に効き具合を血液検査で調べながら量を加減します。心房細動は高齢になるにつれて頻度が高くなります。脳梗塞で寝たきりにならないようにするためにも心房細動をきちんと治療していくことが大切なのです。
狭心症や心筋梗塞の疑いある方を適切に診断し必要に応じて循環器の専門病院でカテーテル検査や治療をしてもらいその後の日常的な管理をしています。また高血圧、糖尿病、脂質異常症など虚血性心疾患にならないようにきちんと管理していくことに力を入れています。
いろいろな原因で心臓の働きが悪くなった状態を言います。心臓超音波検査などにより心臓の状態を評価して薬を処方します。
循環器系

呼吸器系
気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患(肺気腫・慢性気管支炎)、慢性呼吸不全、感染性肺疾患(肺炎、抗酸菌症など)、肺がん、じん肺・アスベスト関連疾患、睡眠時無呼吸症候群などの診療を行っています。慢性の気道炎症を主体とする疾患であり、吸入ステロイド療法を中心とした治療を行っています。患者会があり、定期的に勉強会や交流会などを行っています。 | |
主に喫煙が原因の疾患です。 吸入療法を中心に、呼吸リハビリテーションなどの治療を行っています。 | |
在宅酸素療法、在宅人工呼吸器、呼吸リハビリテーション、栄養・薬物治療などを行っています。肺がん、肺結核後遺症、慢性閉塞性肺疾患、じん肺、間質性肺炎などが原因疾患となっています。 | |
喀痰などの迅速検査を行い、原因微生物を推定し適切な治療を行うように努めています。 | |
X線、CT検査などを用い診断しています。 気管支鏡検査や抗がん剤治療など専門的検査・治療が必要な場合は近隣の専門病院へご紹介しています。終末期の患者様で在宅療養を希望される方には訪問診療での治療を行っています。 | |
じん肺・アスベスト相談会に参加し、相談・啓蒙活動を行っています。 可能性のある方には、X線、CT検査や喀痰検査を行い、該当する方には、健康手帳の取得、労災申請のお手伝いをさせていただきます。 | |
自宅でできる簡易睡眠検査を行っています。 治療が必要な方には、CPAP治療、耳鼻科治療、歯科治療など、適切な治療をお勧めしています。生活指導、減量指導(栄養指導・運動指導)も行っています。 精密な睡眠検査が必要な場合は、近隣の専門病院へご紹介しています。 | |
現在、開設に向け準備中です。ご希望の方には、医療生協の「富山診療所」での治療をお勧めしています。 | |
肺炎球菌ワクチンの接種を行っています。 |
消化器系
胃・十二指腸潰瘍、逆流性食道炎、慢性肝炎、脂肪肝、肝硬変、慢性膵炎、大腸疾患。ピロリ菌感染、解熱鎮痛薬、ステロイド薬などにより起こります。胃酸分泌抑制剤、ピロリ菌除菌などにより治療します。時に早期胃癌が併発していることがあり、定期検査が必要です。 | |
食事の欧米化や、高齢化により増加しています。食事などの一般療法に加えて、胃酸分泌抑制剤による治療を行います。 | |
B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、自己免疫、薬剤・アルコールなどにより起こります。肝硬変に進行しないよう、肝庇護薬による治療や除鉄(瀉血)療法を行っています。また、肝癌が発生していないかどうか定期的に検査を行います。 | |
肝臓に栄養的な負担がかかり起こります。メタボリックシンドロームの消化器官への現れです。従来は肝硬変には進行しないと言われていましたが、最近、肝硬変に進行する脂肪肝炎が注目されています。いずれにしろ、生活習慣の改善が必要です。 | |
種々の原因で肝硬変になった場合、食事・栄養療法や、腹水・浮腫・脳症などに対する治療を行っています。 | |
アルコールによるものが多いですが、他に特発性や自己免疫によるものがあります。食事療法、薬物療法を行っています。 | |
大腸癌が増加しているので、大腸検査を積極的に勧めています(別掲)。潰瘍性大腸炎に対しては、薬物療法に加えて顆粒球除去療法も行っています。 | |
口から十分に食事を摂れなくなった方に対して、内視鏡的に胃に径7mmぐらいの穴を開ける手術を行っています。その後のケアやチューブの定期的な交換を行っています。 |